介護士は素晴らしい仕事ですが・・・
介護士の人材事情の現状
日本は他の国に比べて総人口の中に占める65歳以上の高齢者の割合は非常に高く、その増加スピードも類を見ないほどと言われています。
このような状況の中で介護が必要な高齢者をその差異前線で支える介護士の人材は数多く求められていますが、介護士の人材の現状は決して楽観視できるモノではありません。
介護保険法に基づいて毎年さまざまな介護事業所が開設されていますが、新規開設の際に求人を出しても必要な採用数が直ぐに集まらないことも少なくありません。
特にサービスが開始して初めて介護報酬として収入が得られる保険サービスのために、オープンの数ヶ月前から十分な職員に給料を支払えるほどの資金を持っているケースは多くないのです。
経験者や有資格者の採用はどの事業所でも常に求められており、慢性的な人員不足の問題を抱えている事業所も少なくありません。
無資格で未経験の職員を採用して、現場経験を積みながら指導を重ね長期的に資格取得の支援を行いながら育てていく介護事業所も増えている現状があります。
介護士は法律に基づく専門的、指導的な役割を担う人材
日本は超高齢化社会を迎え、高齢者を支える介護士(介護福祉士)をはじめ介護関連の人材が将来にわたって不足することが予想されています。
介護士は「社会福祉及び介護福祉法」と呼ばれる法律に基づく国家資格で、医師の指示に基づき一定の医療行為を行うことができるほか、他の介護者に対して指導することも可能なコ・メディカル分野の専門職です。
介護士の資格を得るにはまず、介護職員初任者研修を受講し、修了試験に合格しなければなりません。
そして実務経験を3年以上積んだ後に実務者研修を受け、ようやく介護福祉士の試験を受けることができるのです。
長い道のりにはなりますが、その分待遇は良くなりますし、職場では他のスタッフを統括する立場としてやりがいのアップにもつながります。
喉から手が出るほど介護士を必要とする事業所も少なくなく、自分で職場を選ぶことも可能です。
しかし他の介護職と同様、介護の分野で働く人々の環境は楽観視できるものではありません。
仕事はハードな場合も多く、たくましいメンタリティも求められます。